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温熱環境について提供していきたいこと

最近、温熱環境についての見識が深まっているというか温熱環境に関してのいろいろな書籍を読んだり、セミナーに参加して解ってきていることをお客様目線で紹介していきたいと思います。

これは個人的な話になるのですが、私自身も家を建て見えてきたという事柄は大変多くありまして、3年前に自ら家を建ててこれはやっておいた方がいいことやこれからは必須になることを「住まいに必要な10項目」にも記載しているので参考にしていただきたいと思っている次第ですが、

更に細部までわかってきた事をわかりやすくまとめたものを
紹介していこうと思います。

今回はエアコンに関してです。

日本のエアコンって実はすごい技術の結晶だということです。
日本は四季という世界でもあまり類を見ない環境と「夏を旨とする家の建て方」から冬はとても寒いという住まいの環境下から生まれた画期的な冷暖房機器であるということです。私たちが当たり前のように使っているエアコンですが、

冬12月~3月(暖房時)に関して言えば


①室内に汚染物質を出さない暖房機器である
都市ガスやプロパン、灯油などのファンヒーターは使用開始30分後に室内に二酸化炭素という空気を燃焼したときに発せられる汚染物質を5000ppm(ビル管理法では1000ppmが上限と定められている、その5倍もの濃度)吐き出してしまうので30分毎に換気をする必要があるとファンヒーターに書いてあります。

②エアコンの光熱費は一番安い
他の暖房機器の追従を許さないほど一番効率良く部屋を温めることができます。
他の暖房機器とは灯油ファンヒーター、都市ガスやプロパンのファンヒーター、
電気ストーブ、ホットカーペット、オイルヒーター、こたつのことです(ただし薪ストーブで薪がタダで手に入る場合は除きます。)

 

エアコンは高く付くから、ホットカーペットを使用しようというのは間違った考えですから、エコを考える上ではやらない方がいいです。ただし、これは高気密高断熱の住まいに住んだ場合に言えることです。実質気密性が良くない住まいでは暖房を効かせば効かすほど、暖気が上階もしくは屋外に逃げ、代わりに冷気が床下から入ってくる状態になるのでその場合ホットカーペットが有効になる場合が多いからです。

③エアコンは吹き出し口の温度がファンヒーターに比べて吹き出し口の温度が低いために部屋全体を温めることに適している。
これはどういうことかというと灯油ファンヒーターの場合、吹き出し口の温度は約150℃になります。都市ガスファンヒーターの場合、吹き出し口の温度は約80℃になります。温度が高すぎる空気はすぐに上昇してしまうため、部屋の上部に溜まってしまうので本当に温めたい部屋全体や足元を温めることができないということです。エアコンはそれらに比べると吹き出し口の温度が約40~50℃前後であるため、低い設定温度(20℃~23℃)で温めているときほど部屋全体に暖気が行き渡りやすいということです。これは気密性の良い住まいに限って言えることですが…
また断熱性の高い住まいは足元と頭部付近の温度差を小さく抑える効果も出てきますから、断熱と気密はセットで考えることが必須なのです。

 

また、6月~7月の梅雨の時期(除湿モード)に関しては


①市販の除湿機(コンプレッサー式、ゼオライト式、ハイブリット式)に比べても
エアコンのドライ運転の方が圧倒的に効率良く(光熱費を安く)除湿できる

エアコンの除湿モードに関してはエアコン各社最近ではいろいろな対策を講じています。一時期、再熱除湿エアコンというのが流行った時期がありました。再熱除湿エアコンとは除湿を行うと温度も一緒に下がってしまうのを防ぐ方式でして梅雨の時期に湿度だけ下げたい場合には重宝しました。
一般的に再熱除湿でないエアコンの除湿モードで除湿すると一緒に温度までさげてしまうので寒くなってしまって不快になるから使用しないという観点から生まれました。その不快さを無くすために吐き出し空気の温度を温めてから空気を吐き出すのが再熱除湿というものなのですが、この再熱除湿を採用したエアコンの除湿はかなり湿度を下げてくれるのですが、温度を温めて吐き出すので冷房時よりかなり消費電力が高く、光熱費が高くつくというのが難点でした。しかし、最近は再熱除湿タイプでない除湿モードをエアコン業者各社取り揃えてきています。
温度を殆ど下げずに湿度だけ下げる方式を採用してきています。
パナソニックの快適除湿モードを搭載するものやダイキンのハイブリット方式などがそれに当たります。
除湿の観点からみてもエアコンは空調(空気調和)の中でもトップクラスの性能を有していると言えます。

なのでエアコンがあるのに別売の除湿機を使うというのも非効率であると言えます。

7月~9月の冷房時においては


・エアコンに勝る効率の良い冷房機は未だ台頭してきていないというのが現状です。
一部に室内に冷媒管を這わせて輻射によって室内を冷やす方式がありますが、大変高価でこれこそお金持ちの道楽という他ありません。効率の面から一般家庭で使用するには高価すぎます。

また、全館空調のようなダクト配管を各部屋に這わせて全館冷房する方式も台頭してきています。これは1台のエアコンから出る風をダクト配管に通して全館空調する方式ですが、私の見解ではエアコンの風(気流)が欲しいという人には向いているかもしれません。初期費用が150万~200万円くらいかかるので検討は必要です。ただ、高気密で高断熱の家を建てれば、エアコン(200V14畳タイプ)1台~2台で全館温めたり、冷やすことは可能なので建て主の要望によって変えていく必要はあると思いますが、エアコンであることに変わりありません。

 

先にも申し上げたようになぜエアコンの代わりにホットカーペットをしようすれば…とか除湿機を買い足そうというような誤解というか錯誤が生じるのか…
それは、昔から日本の住まいは気密性や断熱性に乏しい家に住んでいたため、エアコンの機能を生かせていなかったというしかありません。気密性、断熱性がいい住まいはエアコンの効きが大変良くなるので、こうした事柄は成り立たなくなります。なんだかややこしいですが、

 

気密性、断熱性のいい家はエアコンとの相性が快適性の面においても、効率性(光熱費)においても相性がぴったりだと言いたいのです。エコな住まいを考えるならエアコンという冷暖房方式は切っても切れない関係であり、言い換えるとエアコンの効きを良くするために高気密で高断熱の住まいを建てると、必然的に省エネの土台に立てるということです。

気密性、断熱性が乏しい住まいはどうしてもエアコンの機能を生かしきれないのでファンヒーターや電気カーペットのような効率の良くない暖房機器を使用した方が初期始動的に早く温めることができし、強力な温度で温めるのでそうした住まいでは温まりやすいという経験的な観点から、概念的にエアコンは優れていないというレッテルをはられ、エアコンが悪の根源という概念が染みつき、除湿機を別途買い足すなどという負のスパイラルさえ生んでいるのです。

 

エアコンの連続運転と間欠運転どちらがいいか

一部のサイトではエアコンを切ったり付けたりした場合(間欠運転)と、連続的に使用した場合(24時間付けっぱなしの連続運転)を比較しているブログなどを見かけます。付けたり切ったりする頻度に拠って変わってきますので一概に言えないところがあるのですが、結論から申し上げると高気密高断熱の住まいであれば、暖房費が月間5000円程度の家なら500円程度しか24時間連続運転が高くならないとい試算もあります。


結構頻繁に付けたり消したりする家庭では同等もしくは24時間連続運転の方が安くなる場合もあるかもしれません。

そうしたことも解ってきていますから、24時間連続的付けっぱなしにすることは悪のように言われていますが、この考えはなかなか浸透しずらいのが事実です。

かくゆう私自身も妻にこのことを話す以前は妻は頻繁に付けたり、切ったりしてました(笑)最近のエアコンは高性能でして室温が設定温度に達するとスイッチが入っていても温度センサーが感知してオフの状態になります。
冬の場合ですが昼間に窓からの日射取得ができている場合に限りますが、昼間はほぼ動いていない状態になります。(こうしたことからも冬にいかに室内に日射を取り込むかということが光熱費に大きく影響を与えます…この記述は「日射の重要性」という住まいの10項目で詳しく書いています)

【結論】
高気密高断熱の住まいにおいてのエアコン光熱費の比較
24時間連続運転≒間欠運転

であるということです。

24時間連続で運転し続けると、HEAT20のG1、G2レベルの住まいで床下エアコンを使用している住まいは各部屋温度があまり変わらないのでヒートショックなどの血圧の急降下による疾患をおこしにくくなることに加えて、温度差による結露の発生を抑え、カビやダニの発生を抑えますから、アレルギー疾患の原因を断つことができたり、インフルエンザに感染しにくくなるという利点、風邪をひきにくくなるという利点、冷え性の改善という利点でいくと医療費を削減できるという利点まで含めるととてもとてもいいことづくめなのです。

 


また、弊社ではこうしたことを鑑みて間取りによる(吹き抜けがあるか否か)ところはあるのですが、 200Vの14畳タイプ(冷暖房効率が一番良いのが200V14畳の為)の床下エアコン1台で40坪程度であれば暖房することは可能(連続運転の場合)ですからお勧めしています。冷房時には床下エアコンではなく、2Fホールやロフトに設置してもらえばシャワーのように冷気を吹き降ろしてくるような使用をしてもらっているので1台の使用で全館冷やすことが可能になります。

故にエアコン2台の設置で使用時は1台の使用で全館を冷暖房してもらっています。