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家の印象が変わる 外壁材のひみつ
家を彩る素材にもたくさんの種類がありますが、その中でも目を引く素材と言えば「外壁材」です。
外壁は、家のどの部分よりひときわ人の目に留まります。
そして外壁材の選び方によって、家の装いは大きく変化します。
今回は住宅のデザインの中心でもある外壁材にスポットをあてて解説します。
外壁材とひとくくりでまとめられていますが、多くの種類が存在し、その種類によっても機能や特色も違います。
外壁材を知ることで、家づくりがもっとグッと楽しくなります。
外壁材が持つ役割とは
外壁材は家の印象を周りの人に感じさせる芸術的な面も含んでいますが、その他にももっと重要な役割を果たしています。
それは「さまざまな自然環境から家族を守る」ことです。
四季折々でいろいろな景色や恵みを楽しめる所は、日本の魅力的な一面でもあります。
しかし魅力的な特色ではあるものの、日々生活していく中で「梅雨」「真夏の暑さ」「冬の寒さ」などの環境が大きく変化します。
その目まぐるしい環境の変化の中でも、「雨・風から守る」「暑さから守る」など、家族が安心して快適な生活を送れるようバックアップしてくれています。
しかし外壁材だけでは、家族の安全は守り切れません。
外壁材の特色を活かすためには、しっかりとしたメンテナンスも重要なのです。
外壁材は中に住む家族だけでなく、建物の基礎となる柱や構造も守り、サポートしています。
日常の正しいメンテナンスを怠った場合、外壁材が著しく劣化し、元から持つ家の基礎を守る力も低下してしまいます。
そして劣化の状態を放置しておくことで、漏水や雨漏りなど家にとって取り返しのつかない状況にもつながります。
家族の健康をチェックするように外壁材もしっかりとメンテナンスすることで、安定した外壁環境を持続できるだけではなく、修理などを行う場合でもメンテンナンス費用もグッと抑えることも可能です。
外壁材の種類と特徴を知ろう
住宅で主に使用されている外壁材の種類は大きく分けて下の6種類になります。
・窯業系サイディング
・金属サイディング
・ALC
・タイル
・塗り壁(セメントモルタル・土)
・羽目板、鎧張り(板張り)
それぞれの外壁材がどんな特徴を持っているのかを解説します。
窯業系サイディング
木造住宅の多くで使用されているのが「窯業系サイディング」です。
主として、セメント質と繊維質や繊維を混ぜて作られます。
板状に成型してあり、タイルや石積みなど住宅のデザインに合うよう加工された商品です。
多くに家で使用されている理由としては、コスト面とバランスの取れた優れた機能性、そして選択の自由度の広い豊富なデザインです。
厚みによっても質感の違いがありますので、しっかりと自分の目で確認することが大切です。
そして窯業系サイディングはさらに、親水性と光触媒の2種類に分かれます。
- 親水性サイディング:サイディングの表面にシリカ(Si)やフッ素などを塗布することにより、長期間にわたりきれいな状態を保ちやすい所が特徴です。
外装材の表面に常に水の薄い膜を形成することにより、静電気の発生や汚れの付着を防止しています。
最近は欠点であったコーキング材を極力排除したコーキングレスのサイディングも発売されています。
- 光触媒サイディング:サイディングの上に有機化合物を分解する物質を塗布することにより、外壁材の状態を保つ素材です。
有機物の分解効果があるため油汚れやコケなどの発生を抑制します。
紫外線が当たることにより効果を発揮するサイディング材です。
紫外線が当たることで汚れを浮かし、雨で洗い流してくれます。
最近は高耐久のコーキング(シーリング)材も出てきています。
耐久年数30年と言われるコーキング材も発売されており、注目されています。
金属サイディング
金属サイディングの特徴は何と言っても、「シンプルでスタイリッシュな外観を表現できる」部分です。
鉄やアルミニウムなどの板材に発泡系樹脂断熱材を補強材として成形しているので、軽量で施工がしやすいです。
家の構造には重量も大きな要因となります。
住宅の軽量化には優れた外壁材ともいえます。
鉄やアルミニウムが使われていますが、錆が出にくいのもメリットのひとつです。
断熱材を付属していないガルバリウム鋼板もありますが、20年くらいでなんらかのメンテナンスが必要になってくるとも言われています。
ALC
ALCとは、autoclaved light weight concreteを略したもので、軽量気泡コンクリートが使用されている外壁材です。
素材の内部に無数の気泡があることから、断熱性や耐衝撃性にも優れています。
タイル
タイル材は、粘土や石材を細かく砕いたものを焼き固めて作られています。
素材自体の耐久性や耐候性にも優れており、見た目の高級感も人気の集まる特徴のひとつになっています。
そのためクラシックスタイルから南欧スタイルなど、デザイン性を求める住宅にも幅広く対応でき、思い描くように演出がしやすい外壁材です。
塗り壁(セメントモルタル・土など)
塗り壁などは既製品の外壁材では演出できないような自然の風合いなどにより、オリジナル性を高められます。
しかしどうしても職人の腕や知識、そして経験に出来栄えに左右されてしまう傾向があります。
複雑なデザインや形状にも適応できる部分は、こだわりのある住宅づくりを目指している方にはおすすめです。
汚れが付くのが欠点ですが、汚れ(酸性)を中和して汚れを消してくれるカルクウォール(強アルカリ性)のような素材も高価ですが、あります。
また、汚れの付着は避けられませんが、風合いを大事にしたそとん壁という材料も魅力的です。
羽目板(板張り)
自然の素材の風合いと質感を活かせる外壁材です。
また年数が経過する度に違った風合いを見せる部分は最大の特徴です。
住宅密集地の場合、火災対策の部分が不安と感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
火災対策を想定した商品など販売されています。
極力劣化を抑えるウェスタンレッドシダーのような素材も出回ってきております。
日々、技術革新も進んでいます。
ここで紹介している情報も、ほんの一部にすぎません。
今はカタログだけでなく、見て・触れて・体感する機会もたくさんあります。
ぜひご自身の目で確かめてみませんか。
失敗しない!外壁材選び
家の外壁と一言で表してもさまざまな役割があり、そして種類も豊富にあります。
その中で我が家に合った外壁材を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。
選ぶべきポイントをしっかり押さえながら、選択することが大切です。
ここでは「失敗しない!外壁材選び」と題して、選ぶためのポイントをおさえていきましょう。
<外壁材の持つ性能から選ぶ>
外壁材の分野でもメーカーなどが日々、今までの知識やノウハウ、そして経験を活かし快適で安全に過ごせる家づくりの開発を行っています。
その中でも近年目覚ましい特徴としてあげられるのは、「外壁材に付加価値をつける」ことです。
・外部からの暑さを防止する「遮熱機能」
・内部からの熱を逃げにくくする「断熱機能」
・音の遮断による生活環境の安定を供給する「防音機能」
・外壁の汚れを落としやすくする「親水機能」
・外壁材に汚れがつきにくくなる「光触媒機能」
上のように外壁材の付加価値とは、もともと持ち合わせている特徴の上にさまざまな機能をプラスしていることです。
<外壁材のデザイン・カラーリングから選ぶ>
機能ももちろん大切ですが、やっぱり家づくりで重要視したい部分と言えば「デザイン性」は外せない部分です。
その中でも注意しておきたいポイントとしては、調和です。
自分の家だから好みの外壁材を使うことも決して悪くはありません。
しかし家全体のイメージや、もっと視野を広げて“周辺との調和” なども取り入れることも重要です。
黒い外壁材は熱を貯めやすいので断熱の観点からみると、白系の外壁材の方が熱を反射しやすいとの報告もあります。
色々な観点(デザイン、街並み、断熱、耐久性)から外壁材選びを楽しんでください。
家を守る外壁材の耐久性は
最後は住宅の中でも多く使われている、主要の4種類の外壁材別のメンテナンス周期を比較してみましょう。
家のメンテナンスは、住み続けている間ずっと続きます。
しっかりと把握しておきましょう。
外壁材 | メンテナンス周期 |
窯業系サイディングボード | 7~8年 |
金属系サイディングボード | 10~15年 |
ALC | 10~15年 |
タイル | メンテナンス不要 |
メンテナンス周期も素材によって変化します。
窯業系サイディングボードは多少短めですが、平均的には10年位が目安です。
そしてタイルはメンテナンスが不要という部分から、タイルが一番いいのではないかとも感じますが、メンテナンスをしなくていい訳ではありません。
タイル自体はとても耐久性が高く、汚れ・色あせ・変色にも強い素材です。
しかしタイルをつなぎとめている目地と呼ばれているコーキングの部分などは、日々劣化をします。
このコーキングの部分のメンテナンス期間も、目安は10年位と考えておくといいでしょう。
この世界に存在している物質で、何一つも手を加えないでいいものはきっと存在しないでしょう。
人間でも健康診断を受けるように、住宅もチェックが必要です。
経年劣化も視野に入れ、日頃から目を配る。
そして周期的にメンテンスを行う。
この少しずつの気配りが家の寿命にも大きくかかわります。
鈴木建築がしっかりとサポートします
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