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冬の朝15℃を下回らない…
本日はパッシブデザインについて
話したいと思います。
日中は大変暖かくなってきましたね。
しかし、朝晩はまだまだ冷えますね。
朝寒いのホントに嫌ですよね。。。
特に真冬の朝は布団から
出られないなんてことありますよね。
今日は温度と断熱性能(UA値やQ値)について
もう少しわかりやすくお話ししたいと思います。
UA値だとかQ値だとか、
C値だとかわかりにくいと思います。
UA値=断熱性能の仕様レベルの指標
Q値=保温性能の指標
C値=床面積あたりどれくらいの隙間があるかの指標
なんですが、でもこの数字を言われても
イマイチ…ピンとこないですよね。
体験的にわかっているのは「温度」ですね。
温度という指標で言うことができたら皆様に分かってもらえる
かもしれないということで
「温度」について紐解きたいと思います。
さてこの温度ですが、家の温度が何℃だとかは
エアコンの設定温度で普通は決めてみえる
のではないかと思います。
設定温度がそのままの室温になるかどうかは
家の断熱性能によって結構変わってきますが。
そもそもですが、
家って普通はこういう断熱材をつかって
こういう窓を使ってこういう家の間取りにして
ここに配置してという具合にいろんな
要素を選択していって最終的に
出来上がった家でエアコンを就寝前まで使用して
就寝前に切って朝起きたら何℃になっているという
具合に正直温度なんて出たとこ勝負な訳です。
これはパッシブ設計していない家をつくるメーカーが
殆どこのやり方で家をつくり、温度の「お」の字も
考えず、断熱仕様をそれぞれのメーカーが勝手に決めて
勝手に作っているんですね。
それは住む人のことを考えていないと思います。
やはり数値はどこまでいっても数値ですし、
そんなん言われてもようわからんし…
住む人が体感して感じるものなのでちょっと無責任と
言えば無責任なんですね。
まだ貴方の家はUA値いくつです。
Q値いくつですと教えてくれるところはいいです。
殆どのところはその数値さえ教えてくれず、
断熱材はこの断熱材で厚みが
何㎜でというぐらいしか情報がないと思います。
それが他のメーカーより厚いからいいとか
ぐらいにしか比較できないことが多いです。
そんな状況が家づくりでは
頻繁に行われているのが実情です。
そんな状況を打破するために
温度という指標を用い、
嘘の付けない家づくりが
スタンダードになってきます。
冬の朝方に起床した時に
ある一定の温度という指標で示すことができて、
それを基準として家をつくりましょうという方が
親切で住み手のことを考えた設計であると
言えます。こうした「温度」という指標をもって
家づくりをしていくことが
そろそろ必要かと思っています。
弊社でもそうした研究をしていますし、
自宅やお客様の家でも
その検証作業を繰り返しています。
そうした温度のもとであれば、
エアコンの使用量が計算出来て、
光熱費がいくらかかってがわかる。
つまり、イニシャルコストがいくらかかって
ランニングコスト(光熱費)がいくらかかって
という具合に。
例えば真冬の朝方起床時
(就寝時23時頃にエアコンを切って)
6時頃のLDKの温度が15℃を
下回らないように設計するとか、、、
15℃とは5月中旬のこの辺りの最低気温なので
5月中旬の朝方の気温と言い換えることができます。
つまり、真冬の朝方起床時の室内温度が5月中旬の
朝方の温度と一緒である家の断熱性能です言えば
わかってもらえるでしょうか。
あたたかいですよね。そうした家をつくることは
できるようになってきました。
それを今では弊社の標準の仕様にしています。
断熱にこれを使っているとか、
この厚みを入れているとか
温熱環境においては住まい手からしてみれば
正直どうでもいいことで
「だから何?」ということです。
こうした手法があまりにも当たり前すぎて
これではいつまで経っても
日本の住まいの性能は上がらないです。
省エネの義務化が見送られてしまった今だからこそ
目に見える形で家の性能の見える化に
取り組んで参ります。