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2023.12.13

漆喰から快適な環境へ 家づくりの素材選び

素材 乾燥対策 アレルギー対策
家は家族にとって生活の基盤となります。家族のための家だからこそ、家族の健康に良い家づくりをしたい。

 

そんな風に考えているご家庭も、多いのではないでしょうか。

 

そこで近年注目を集めているのが、体に優しい自然素材を有効活用した家づくりです。

 

自然の力を家の環境に活かしながら建て、活かしながら生活できる部分が最大の魅力です。

 

自然素材と言ってもいろいろな素材があります。その中でも今回は「漆喰」にクローズアップしてみましょう。

 

漆喰は古くから、日本だけではなく世界でも使用されているものです。

 

長い年月使い続けられるには、何か秘密が眠っているはずです。その秘密を解説します。

 

 

漆喰を活用した家とは

 



 

漆喰を活用した家とは、その言葉通り体や環境に良いとされている漆喰を使用した住宅のことです。

 

素材自体は白っぽいイメージではありますが、奥行きのある柔らかい雰囲気を感じさせる色合いをしています。

 

その良さを活かして住宅雑誌やインテリア雑誌などでは、内壁や天井など室内に活用されているものをよく見かけます。

 

古くから活用されてきた漆喰は、もちろん外壁にも使用でき、あらゆる場所でその良さを発揮します。

 

 

漆喰とは、何でできているのだろうか

 

体にも自然にも優しい素材である漆喰。

 

漆喰の材料は、水酸化カルシウムや炭酸カルシウムが主成分となっています。

 

長い年月をかけ、海の底から地表へ隆起してきたサンゴ礁を原料しています。

 

サンゴ礁が原料のため、人体にも環境にも優しい素材と言われる所以です。

 

その材料を原料に加工され、壁材などに仕上がったものが漆喰となります。

 

長い年月をかけて育まれた自然素材ですから、元々の色合いは白でも人工的な白さではなくどこか温かみを感じさせるのが漆喰の持ち味です。

 

 

漆喰の良さを知ろう

 



 

自然素材で体にも、環境にも優しい漆喰。自然の恵みを感じられる住宅素材のひとつです。

 

その中でも漆喰ならではの良さがあります。ここでは漆喰のメリットと、気をつけたいポイントをまとめます。

 

 

漆喰のメリットとは

 

◇ 高い耐久性と高い耐火性で住宅を守る力

 

昔から使われている漆喰。

 

実は日本全国にあるお城の白い壁は、漆喰が塗られています。

 

耐火性でも高い評価があり、建築基準法でも認められています。

 

漆喰という素材自体が燃えにくい性質を持っているため、万が一火災が発生した場合も延焼を抑えてくれる可能性が高まります。

 

その上防音性能のも優れており、強い家・プライバシーを守る家を作ることも可能です。

 

◇ 家族の健康を守る快適環境を提供

 

自然素材からできている漆喰。100%天然素材のため、アレルギーの原因となるアレルゲンなどの化学物質の放出も防げます。

 

漆喰の原料である石灰の特徴は、アルカリ性の性質を活かし有機物を分解することが可能です。

 

脱臭機能や温度や湿度を保つ調湿機能、シックハウス症候群の原因にもつながるホルムアルデヒドなどを分解する殺菌機能など、さまざまな効果が期待できます。

 

夏場は空気がカラッとし、冬場は空気が乾燥しすぎないため、漆喰を用いた住宅は、結露しにくい家になります。

 

調湿機能により結露しにくい家、カビの発生しづらい家を作ることも可能です。

 

日本の変化しやすい気候にも適応してくれます。

 

 

漆喰の家を守る方法

 



 

いくら家族の健康に優しい素材を使用しても、それを維持できなければ効果は半減です。

 

ここでは漆喰の家を守るために役立つ!お掃除のポイントをまとめていきます。

 

健康な住まいを目指すためには、しっかりとした温度管理のできる環境とカビやダニなどのアレルゲン物質を防ぐことが大切です。

 

漆喰の大きな特色のひとつに、静電気をため込まない性質を持っています。

 

そのためホコリやゴミなどが付着しにくいのです。

 

そういった特色を活かし、家づくりに反映させることも健康を守る家づくりには大切です。

 

 

喘息や風邪、インフルエンザなどさまざまな病気や疾患がありますが、その原因のひとつがホコリです。

 

洗剤の大手メーカーである花王株式会社が「ホコリの中の菌・カビの調査(2014年)に行った調査を行いました。

 

その結果家の中のホコリ1グラム内にいる最近の数は、カーテンレールなどの高い位置では7万~10万個。

 

そして床上のホコリには100万~260万個もの細菌が存在しています。

 

いくらホコリなどのつきにくい漆喰であっても、その他の空間には私たちの想像以上の細菌があるのです。

 

ホコリの発生源としては、衣類などの繊維、ふと案やクッションなどの綿ボコリ、食べこぼし、外からの砂、自分たちの髪の毛などが挙げられます。

 

こういった原因が混ざり合い、ホコリとなって家の中に発生するのです。

 

漆喰の壁の場合、優しく上から下へ払うように掃除をするだけで、ほとんどのゴミは下に落ちていきます。

 

汚れを集めて回収する。このサイクルで快適な空間を保つよう心がけましょう。

 

掃除もメンテナンスも、毎回一生懸命では長くは続きません。

 

掃除や家のメンテナンスなど、家族内でルーティーン化にすることで、モチベーションもきれいな空間も維持できます。

 

 

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