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2023.07.19

サーキュラーエコノミー

環境問題への取り組み 素材
先日地元の中学校で世界の地球温暖化への
取り組みを弊社の取り組みと合わせて
お話しさせていただく機会を
いただきました。

温室効果ガスの代表であるCO2を
いかに出さないようにするかについて
考えた場合、
主に以下の段階で発生しています。

1.電気をつくる過程で火力発電所で
化石燃料を燃やされ、CO2が発生する

2.車を動かすとガソリンが燃やされ、
CO2が発生する

3.物を捨てると、ゴミ焼却場で燃やされ、
CO2が発生する

1.においては再生可能エネルギーを
選び、使う。弊社でも積極的に
取り入れている太陽光発電、
蓄電池、太陽熱を意識した設計、
熱を貯めて使う蓄熱や、
冷気を貯めて使う蓄冷、
ペレットストーブなどのバイオマスなどは
木を燃やして熱を取り出しています。

太陽、風、水、木、土などから繰り返しつくる
ことができるエネルギーは発電時にCO2を
増やさないと言えます。

(木は成長過程でCO2を吸収しながら光合成して
成長するので、燃やしてCO2が発生しても
実質的には地球上にCO2を増やしていない
カーボンニュートラルな素材です)

2.は言わずもがなガソリン車から
EV車への転換です。

3.においては物を捨てないという
リサイクルが一般的ですが、
リサイクルの代表的なものとして
ペットボトルが挙げられますが、
ペットボトルが砕かれて再度ペットボトルに
なるのは全体の20〜30%だそうで、
残りの7割は燃やして使う、
元は石油燃料で作られており、
化石燃料と同じ熱燃料として
使われており、つまりはそこで
CO2は発生しており、
一般的にリサイクルはいつかは廃棄する
前提に成り立っているということです。

このリサイクルを更に進化させた取り組みが
ヨーロッパでは始まっており、
それが、廃棄を前提としない
サーキュラーエコノミーという
オランダ政府の取り組みがあると
最近私は知りました。

例えばそれは
ジーンズをリースする取り組み、
月々1000円程度で借り、一年後に
返却し、メーカーはその生地でジーンズを
作り直すとか、

スーパーなどから発生する
賞味期限切れの廃棄寸前の
食材を使ったレストランが
オープンしたりなど、
廃棄→焼却を前提としないサーキュラー
エコノミーという考え方があれば、
ゴミとして焼却せずにCO2発生を
抑える取り組みがあります。

日本では建築においても
解体現場で出た廃材を
パネル化して断熱パネルにする
先進的な取り組みをされている方も
お見えになられますし、

建築においてはなるべく石油製品で
作られた製品を使わずに無垢の木を
使うことを意識すると、木は解体時に
最悪ゴミとして廃棄して燃やしても
カーボンニュートラルですが、
石油製品は解体時に廃棄する
イコールCO2の発生原因を
作ってしまいます。

石油製品とは新建材などの
加工製品などが一般的にそれに
当たりますが、全く使用しないというのも
現状難しいですが、

そういった観点で建築材料を
見直す必要があると思います。
少しでも無垢材を使用するだけでも
違いますよね。

例えば外壁材を木張りにするとか、
構造材を木造にする、断熱材を木質系にする
サッシを木製にする、延焼ライン以外は
石膏ボードを使わない、ビニール系は使わない、
床材建具は無垢材を使う、
できれば家具は一生ものを使いたい

温室効果ガスを減らす、脱炭素に向けた
具体的な方策と脱炭素の観点からは
建築資材の選定が
子供たちが大人になったときの
気候変動を少しでも和らげ、
CO2削減に繋がればとお話を
させていただきました。

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