間取りを作る時に最近思うことがあります。
図のような間取りの時に
赤線で囲うようないわゆる回遊動線が
あります。
この間取りは30坪程度の住まいで
設計する場合でよく見かける
設計です。
廊下を無くして、ある程度の要望を
満たした形ですっきりと納まっておりますが、
このパターンの場合、決まってリビング脇を
通る、いわゆる通過リビングになる
ケースです。
このリビングはキッチンから
ダイニングから割と近く、
お子様が幼いうちは目が届きやすい、
様子が見渡せるなど利点が多い一方で
リビングとしての落ち着き感は少なくなります。
回遊動線+通過リビング
この通過リビングは
廊下としての機能を備えているので、
落ち着き払うこもり感あるリビングでは
なくなります。
良いか否かの議論ではなく、
このことを知って欲しいと
思い、この記事を書いています。
回遊動線+通過リビング
上記の間取りも
動線としては非常に優秀ですが、
リビングはどうしても通過リビングに
なってしまいます。
一般的LDKではない作り
こちらは
キッチン→ホール→居間→ラウンジ
というように層をなしている
(レイヤーさせている)ような
間取りをしています。
キッチン脇にはサブダイニングを
備えています。
キッチンから居間とラウンジは
壁を挟んでおり、空間としては
別空間にそれぞれ成り立っています。
LDKのようにキッチンが
同空間にある形と
キッチンが別空間にある形の場合、
居間とラウンジの落ち着き感は
想像以上にあります。
従来のLDKありきの既成概念だけでなく、
空間の寛ぎを最優先する新しい発見
でしたのでシェアさせていただきます。
ただこのプランはキッチンから
メインの食事をする居間までの
距離は遠くなりますので、
食事後には皆でお皿をキッチンまで
運ぶ癖付けはマストになりますね。
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