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2023.02.23

断熱と熱容量はセットメニュー

冬の対策 夏の対策 乾燥対策 断熱・気密(性能) エアコンのない家 北名古屋市のモデルハウス
断熱と熱容量の関係性は突然現れた手法ではありません。地球は大気という外断熱されていて大地という熱容量の大きな土で構成されていますし、茅葺き屋根は分厚い断熱材で室内の内土間は熱容量の大きな土で構成されていました。

土壁の家も断熱をしっかりすればこの関係性に当てはまるようになります。本来自然界にある無償のエネルギーはひとつひとつは小さなエネルギーかもしれませんが、断熱という境界を施せば、例えば無償の太陽エネルギーがエアコンにとって代わる暖房の主電源に代わります。

夏は建物周辺の環境をコンクリートで覆うよりも雨が染み込む環境を作れば、温潤地域においては蒸発を促せ、蒸発熱により地面を冷やすことが出来、その冷気を窓から取り入れることでそよ風という室内より低い温度の空気が室内に流れ込んだり、自然界のエネルギーを使いきることが住宅には出来ます。

車でさえ、エンジンの廃熱をエアコンの暖気に使っているのですから、住宅に出来ないはずがありません。生活熱などの廃熱を暖房として再利用できる環境を断熱でしっかり先ずは作ってその上で内部に熱容量の大きな素材を使うと再利用熱暖房だけでなく、室温が安定してきます。

思いどおりになる有償エネルギーにばかり目を奪われてそれを減らそうと努力するのもひとつの考えですが、それでは視野狭窄ですし、無償エネルギーを使いきることを考えた方が長期的には持続可能な住まいになると思います。

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