今では当たり前な響きになってしまった「ライフハック」。
いつも耳にしている言葉だけれども、その意味はと考えた時、「何だろう?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その意味とは、仕事の生産性を高めたり、スキルアップできる内容だったり。
今の生活をより楽しく便利に効率よく送るための仕事術になります。
生き生きと仕事をするためには、心と体の健康や安らぎも大切です。
鈴木建築は北名古屋の住宅会社です。ちょっとした工夫で過ごしやすい家に変われるテクニックをご紹介します。
人生を豊かにするためのライフハックを、「春・夏・秋・冬」の4回に分けて鈴木建築よりお届けします。
四季折々の楽しみ方のできる日本だからこそ
春は桜。夏は、すがすがしい青空に映える緑。秋は緑から寒さによって色を変える紅葉。
チラチラと神秘的な魅力のある雪景色など、春夏秋冬といろいろな表情を見せてくれる日本は、世界の中でも自然の恩恵を多く受け取れる地域は珍しいのです。
そんな誇れるものが多い日本ですが、世界の中で誇れない部分があることも否めません。
それは「寒さに対する対策」なのです。
スイスのジュネーブに本部のあるWHO(世界保健機関:World Health Organization) は、「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として設立された国連の専門機関です。
そのWHOが推奨する
冬の室内の温度は18度以上となっています。(「WHO 住宅と健康に関するガイドライン:2018年11月発表」)
しかし日本の家屋調査の結果では、居室内の約6割、寝室や脱衣所に関しては約9割が18度に達していない現状があります。
諸外国では寒さに対する対策が重要視されています。
先進国と言われている諸外国の中には、約18度~23度に保つ規制が敷かれており、違反をすると厳しい罰則が課せられます。
室温が高くなることにより、人間の体には変化が訪れ、いい方向に巡っていきます。
そのためには家づくりからしっかりと、
寒さ対策を施すこと。
家族が笑顔で健康に過ごせるポイントなのです。
良い家づくりをするためには、一つだけ優れていても効果は発揮しません。
家のトータルバランス=基礎力をアップすることが大切です。
「
冬の室内温度を18度以上に保つこと。断熱性を意識すること」で健康が守られます。
寒い冬だからこそ気をつけなければいけないこともある
12月に入り、本当に寒さが身にしみる季節になりました。
しかし1年で最も寒くなるシーズンはこれからの時期なのです。
この寒い時期をどう乗り越えるかにより、大きく違いが出てきます。
その中で就位しておきたいポイントをまとめてみましょう。
寒さの負けない体を作るには 寒さ対策がカギとなる
何と言ってもこの時期に対策したいポイントは、「寒さ対策」です。
寒いシーズンだからこそ「温かい家」をより一層心がける必要があります。
なぜ寒さ対策がカギとなるのか。それは部屋の室温によって人間の血圧は大きく変化するというデータがあります。
国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進事業調査では、起床時の居室室温が20℃から10℃低下することでの血圧の上昇を注視しています。
例えば30歳女性で約5.4mmHgの上昇、80歳女性であれば約11.5 mmHgも上昇してしまいます。
これからのシーズンはこういう気候の日が連続して続きます。
今まではそうでなかった人でも、家がもたらす室温によっては高血圧症に脅かされる可能性も高まります。
そして寒い家に住み続けることで、コレステロール値にも悪影響が現れます。
体に悪影響を与えないために。そのために家づくりや日々の生活を送る中でもできることもたくさんあります。
家づくりでは、断熱性の高い住宅にすることが重要です。
今よりも温かく過ごせる環境を目指し、「
室温18度」を心がけましょう。
日々の生活では、窓から入る冷気をシャットアウトするために、カーテンを厚手の物に変える。
窓から流れる冷気は足下にとどまりやすいので、窓側を温めるヒーターを配置するなどの工夫も有効的です。
対策は温度だけではなく、湿度にも注意が必要なのです
インフルエンザの予防対策にもあげられているように、室内温度18℃を保つ以外にも湿度も大きな役割を担っています。
冬の代表とも言っても過言ではない「インフルエンザウイルス」は、湿度の高い環境に弱いウイルスです。
21℃の室内で湿度65%の状態を16時間保つことにより約99%ウイルスの増殖力や感染力を奪うことができるという研究結果も出ています。
そして一般の風邪ウイルスも低温乾燥状態を好むものが多いのです。
家族の健康を守るためには、温度に
プラスして「湿度」が重要なのです。
文部科学省補助事業の発表では、次のような研究結果も発表されています。
● 湿度対策を行うことで介護悪化を防げる可能性も高まる(星担二研究室+伊香賀俊治研究室より)
● 子どもたちの発達の中でも活発性にも大きく影響している(伊香賀俊治研究室より)
健康住宅を目指すために必要なことは、
湿度は40%以上をキープすること。
エアコンなどの暖房器具と加湿器などの湿度を補給するグッズを併用するなどの工夫も必要。
子どもたちの寝室の暖かさをできれば12℃を下回らないように注意することなど、できることをしていきましょう。
出来ればですが、室温20度、湿度50%を冬期においては目指したいところです。
寒さ本番になる前にしっかりと対策を
これから寒さも本番を迎えます。
日本のいい風習で「今年の汚れは、今年の内に」という言葉もあります。
寒くなるとどうしても換気不足や掃除もしづらくなる環境が増えてしまいます。
いい住宅は日頃のメンテナンスも、家の寿命には重要です。
家族の健康のために、掃除の面からもしっかりと対策をたてましょう。
健康住宅を目指すなら、掃除も体に優しい方法で
年末は特に一年の汚れをという意識も強くなりますので、通常より強い洗剤を使いがちな傾向が高いのです。
しかし強い洗剤は、化学物質などを多く含んでいる洗剤もあります。
強い化学物質は、住宅にも体にも優しくはありません。
いつもは捨ててしまいそうな食材でも、家の洗剤として利用できる物は実は多いのです。
捨ててしまう食材を断捨離しながら、年末の大掃除をしてみませんか。
<無垢材のフローリングにはコレ>
いつもお米をといだ後に捨ててしまっているお米のとぎ汁は、フローリング清掃に役立ちます。
とぎ汁にはリオザイルという物質が含まれており、その物質はフローリングの表面を保護する特徴を持っています。
水アカや油汚れにも効果がありますので、フローリングについた汚れも優しくスッキリと落とすことができます。
※無垢材の床には使用できますが、ワックス塗装のフローリングには使用しないでください。
<キッチンをスッキリとキレイにするにはコレ>
キッチンまわりはどうしても油分の多い汚れが多くなります。
そこで大活躍するのがミカン、レモン、グレープフルーツなど、柑橘系フルーツの皮です。
油分を分解するリモネンが汚れを落とし、ペクチンがつや出し効果を発揮させます。
次にキッチンで困るのは石けんや水アカなどの汚れです。
ここでも柑橘系の皮に含まれるクエン酸の効果が、水垢やせっけんカスを落としてくれます。
<他にも役立つ素材もいっぱい>
いつもは捨ててしまう大根の皮やヘタには消化酵素が含まれているため、窓ガラスやコップ磨きに。
ジャガイモの皮は窓ガラスのくもり止めにも役立ちます。
レモンの皮または梅干しの種+気の抜けた炭酸水でトイレ掃除。
お酢と水を合わせれば、クエン酸と同じ効果が期待できます。
捨てる前に家にも家族にも優しい掃除を実践してみませんか。