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2023.09.06

熱容量の効果と実施例

環境問題への取り組み 素材 冬の対策 夏の対策 乾燥対策 断熱・気密(性能) 光熱費 北名古屋市のモデルハウス
洞窟やトンネルは涼しいしあったかい

レンガも熱容量が大きい素材です。
土、粘土、石、土間など熱容量が
大きい素材を一定の厚みをもって
高気密高断熱に相当量使用すると
蓄熱、蓄冷効果を感じられるように
なります。

建物の大きさにもよりますが、
弊社では柱分の厚みで施工することで
夏においては冷気で壁が冷え蓄冷し、冬は日射熱や、人体廃熱、家電照明廃熱を蓄えることが出来、表面温度が安定してくると空気温度をあまり気にする必要がなく、体感温度を安定させることができます。

体感温度=(表面温度+空気温度)÷2

日射が入っていて廃熱利用できる
環境(外壁面グラスウール換算
170mm程度)でであれば、
冬は外壁面室内
表面温度が20℃前後になり、

上記の計算は
このサイトで表面温度を導き出せます。
https://cattech-lab.com/science-tools/heat_transfer_plate/

また熱容量が大きい素材で
構成されれば、熱を蓄えて
使うため空気温度は上がり過ぎず、
18℃〜21℃位に収まり、
体感温度は19℃〜20.5℃で快適です。
また空気温度は割と低いですが、
表面があったまっているため
寒さは全く感じませんし、
空気温度は低めのため
相対湿度は50%以上になります。
バランスを整えてくれます。

熱容量が大きい空間においては
冷房を使用し、冷房温度によりますが、
夏は表面温度が25〜26℃前後なります。

日射遮蔽が前提になりますが、
全体的に表面温度を低く保つことが
できます。冷房が付いてない建設現場でもかなり冷やっとして涼しいことでも
その効果が伺えます。

この場合、表面温度が低いので、
周囲から体温が奪われている状態に
なるので、夏は洞窟のような
冷やっと感を感じじます。

思うところ、
熱容量が小さく冷気を蓄えられないと
空気を冷やすだけになり、
冷気を換気で捨てては冷やしの
繰り返しで冷房効率が悪いと感じます。

表面温度が冷えてると
サーキュレーターや扇風機などの
気流が冷えた壁をなぞると涼風に
感じさえします。

実際の経験談では
熱容量が大きいと良いことが多いです。

弊社の熱容量を大きくする
土入り漆喰壁の作り方を
ご紹介します。

土壁と言っても昔の土壁みたいに
細い(竹串)を組んでやる必要はなく、
とにかくある程度詰まっていることが
重要です。弊社は写真のように野地板を
打ちながら、土がこぼれて来ないように
手で詰めています。

出来るならホースで土を圧送しても
良いかもしれません。

熱容量=質量×比熱

なので重さがものをいいます。

ですから、別に土壁である必要はなく、
RC壁やコンクリートブロック壁、石壁
でも良い訳です。色々と工夫が必要です。

土を床面から梁部分まで土を詰めている様子。熱容量は物質の比熱×質量なので質量も大事になる。

内壁の柱厚分に野地板を張って土が入っている様子。この後乾燥させる為に1か月以上乾燥させる。乾いてくると隙間が生まれてくるが、ある程度詰まっていることがこの場合重要であり、少しの隙間は問題にはならない。

土を詰めてから野地板の上からラス網を張っている様子

漆喰下塗りの様子。

漆喰中塗りの様子。この後上塗り漆喰をする。

漆喰上塗りの様子。仕上げは熱が伝わり易ければ何を使ってもいい。

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