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2022.09.21

エアコンが無くても「暖かい・涼しい家」ができる?!(1)

冬の対策 夏の対策 断熱・気密(性能) エアコンのない家
はい。できます。

最近は温熱環境を意識されるお客さまがとても多くなりました。

私たちはエアコンに頼らなくても良いほど性能の高い家づくりをしていますが、

「そもそもエアコンに頼らない家づくりなんて、できるの?」

というご質問を受けることがあります。
そこで、そんな家づくりができると言う根拠とその方法について、お答えできればと思っています。

まず、連載記事の第一回!
「私たちは、どうやって熱を感じているのか」

という、自然界の熱の動き・身体の仕組みのことからお伝えしたいと思っています。

自然界の熱の伝わり方には3通りある

自然界の熱の伝わり方は、3通りあります。
私たちが熱を得る手段は、このどれかを応用してつくられています。

・「放射」
熱が電磁波で届く現象です。
わかりやすいもので言いますと、太陽、壁や床に蓄えられた熱(蓄熱壁・蓄熱床)、コタツや赤外線ヒーターなどがあります。
物体が持つ「表面温度」が影響しています。

・「伝導」
物体と物体が触れ合うことで伝わる熱です。ホットカーペット、床暖房などがあります。
物体が持つ「表面温度」が影響しています。

・「対流」
空気が持っている熱です。熱はエアコンでつくることができます。風・扇風機などでそれらが運ばれます。
空気の温度「空気温度」が影響しています。

一番身体に伝わりやすい熱の伝わり方はどれでしょう?

この3つの熱の伝わり方で、人体が影響を受けやすいのはどれでしょうか?

正解は、「放射」と、「伝導」です。

実は、人が温覚を感じる受容体は皮膚の奥にあります。
そこに届きやすいのが、電磁波、そして、直接触れ合う熱なのです。

一方で「対流」は、皮膚の表面を流れるので身体はその熱を感じにくいのです。

せっかく伝わるならば、効果的に作用する方がいいですよね。

暑さ・寒さのコントロールは、エアコンだけではない

家づくりは、一般的に「エアコン」を設置することが大前提です。

昨今は断熱・気密性能があって、エアコンの置き場所を決めて、、といった具合です。
暮らし始めたら、暑さ・寒さのコントロールはエアコンに頼ります。

ですが、先にお伝えした自然界と身体の仕組みから考えると、暑さ・寒さをコントロールできる方法は他にもあるのです。

次回の連載では、そのあたりをもう少し深くお伝えします。

>>エアコンが無くても「暖かい・涼しい家」ができる?!(2)

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