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2022.09.21

熱を蓄え、緩やかに放出させる -冬の工夫-

冬の対策 断熱・気密(性能)
高断熱・高気密は家づくりは基本ですが、そしてその効果を最大限生かすのは、外環境の取り込みと、素材の上手な使い方です。

このブログでは、私たちが普段から考えている冬の工夫を2例、ご紹介します。

冬は日差しを取り込む

太陽は季節によって通り道が変わります。
冬の工夫で大切なポイント1つ目は、最も太陽高度が低い冬至の太陽を意識して、日射を取り込める窓や軒を設計することです。

太陽は自然の暖房。これを使わない手はありません。

蓄熱をする

もう1つのポイントは、取り込んだ太陽の熱を「蓄熱」をさせることです。

高断熱・高気密住宅では、その性能の高さ故に、日中、太陽の日射しが入って室内が暑くなりすぎる(オーバーヒートと言います)ことがあります。
冬なのに、敢えて窓を開けて冷気を取り入れる、というケースもあります。

そこで、コンクリートや土、木材、ウッドファイバーなど熱容量の大きい素材を使って、日中の太陽の熱をしっかり・じっくりと溜め込むようにします。熱を吸収させることでオーバーヒートを防ぐと同時に、日没後はその熱をゆっくり長く放射するので、室内は長く太陽の暖かさの恩恵を受けることができるのです。
高気密・高断熱住宅、太陽熱の取り込み、蓄熱。
表面温度のコントロールする技術とノウハウの併せ技で家づくりをしていくと、暮らし始めてからの居心地の良さが大きく変わります。

冷え性や風邪、ヒートショックなど、身体の健康被害に多大な影響を及ぼす冬の寒さ。
快適で健康に暮らしていただくために、私たちの家づくりでは欠かせない対策です。

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