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2022.09.01

アルミサッシを樹脂サッシにするということ

結露・カビ対策 住まいに必須の要件10
昔中学校か高校で見た記憶のある方も多いかもしれません。

温度と絶対湿度、相対湿度の相関図なのですが、難しいことはおいておいて図中央のピンクで囲まれたところが健康的で快適な環境の理想ゾーンなのです。

それは・・・

冬場は  湿度40%のとき 温度20.5℃~27℃程度まで

湿度50%のとき 温度20℃~27℃程度まで

■つまり湿度40%を下回らないこと

ただし、インフルエンザのことを考えると冬場は 「湿度50% 温度20℃」が最適と言えます。

夏場は 湿度60%のとき 温度25℃程度まで

■つまり湿度60%を超えないこと(カビの発生抑制効果があります)

エネルギー消費を抑えながらを考えると

夏場は「湿度60% 温度25℃ 

もしくは湿度55% 温度27℃」

が健康的な暮らしを送るのに最適であると言えます。

冬場はエアコンで温度を上げると湿度が下がるので、加湿器を使って湿度を上げるのが現実的には適当です。

また、

①全熱交換換気システムを使用するか、

②弊社雨楽な家で使用している吸放湿性の高い漆喰を使用すれば

夏冬共に湿度が10%近く改善されます。

冬場どうしても断熱性の高い家を建てると温度が高く保たれます。

加湿をしていない空気中の絶対湿度は変わらない為、温度を高く保つと相対湿度は低くなりがちなので

①か②のどちらかを採用してさらに大型のタンクをもつ加湿器を使用しなければ現実的に湿度を50%までもっていくことが難しいということです。

だからと言って断熱性の高い家を建てるのが悪いということではなく、上の表をご覧になってわかるように前提条件として温度を20℃までもっていくことは大前提であり、その上で湿度を上げる工夫をしないと健康的で快適な環境をつくることができないということです。

長々と書きましたが、結論を申し上げますと、健康的で快適な環境を作るためには
1.断熱性の高い家を建てる
2.全熱交換換気システム もしくは 漆喰を壁に塗る

+αで大型の加湿器を採用する
これらを満たすことが必要です。

余談ですが、アパートに住んでいたとき妻が喘息になって病院から薬をもらっていました。

自宅を新築した際に、サッシなどの断熱性を高めて家を建てました。現在住み始めてから1年経ちましたが、妻の喘息がいつの間にか治っていました。

妻も先日気づいてびっくりしておりました。

喘息は主にカビやダニ、ホコリなどを吸い込むことにより起こります。冷気を吸い込むことにより発作を起こすこともあるそうです。

また、小児喘息は1才~3才が発症のピークだそうです。

小さな子供を病気から守るためにも家の断熱はこれからの時代必須になってくるでしょう。

喘息、アトピー性皮膚炎の発症原因の8割は家の断熱に起因するという大学の研究結果があります。

そうした意味でも断熱性の高い家を建て、窓の結露から来るカビの発生を抑える為に断熱性の高いサッシを使用することをお勧めします。

樹脂はアルミサッシに比べ、1000倍伝えにくいのでせっかくエアコンで温めた暖気を外に逃がしません。

また、冷気が窓から伝わりにくいので冷気が足元に溜まりにくいのでエアコン暖房時でも室内上下温度差が2℃以内に収まります。

断熱性の低いサッシだと冷気が伝わるため、床面と頭付近の温度差が

5℃~7℃近くついてしまい、

エアコンで温めても足元が常に冷える状態を作ってしまいます。

なぜなら、暖かい空気は上に溜まったまま、

冷気は下に溜まったままで停滞し、混ざり合わないからです。

こうしたデメリットが断熱性の低いサッシ(アルミサッシ)を使用すると

起こってしまいますのでサッシだからと言って侮れないのです。

アルミサッシは結露を発生させ、カビ発生の要因を作ってしまいます。

屋根や壁の断熱性をあげることも必要ですが、まずはサッシをアルミではなく樹脂にすることをお勧めします。

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